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【ネタバレ感想】『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』評 51秒の叫びと永遠の愛

バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のオープニングは印象的だ。

 

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1972年ウィンブルドン選手権、息苦しそうなビリー・ジーン・キングはコートを左右に動き回る。その姿はーデヴィッド・リンチが『エレファント・マン』で同一コマを繰り返し焼き付ける手法による疑似スローモーションでやってみせたようなーフランシス・ベーコンの絵画を思わせる歪んだ形象。

 

つまり、51秒の叫び!

そうして『Battle of the Sexes』の文字。

 

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 彼女の肉塊と化した身体が訴えかけるのは、男と女の戦い。

それは優劣をつけるのではなく、あくまで敬意のために。

だから選択は”やるしかなかった”。

 

ベストを尽くす。

そうすれば世界は変えられる。

いつか自由になれる。

 

ボビー・リッグスとの試合を終え、結果として、ビリーがマリリンと一生を共にしたということは、あの”51秒の叫び”が”永遠の愛”を手にしたという事だろう。