Club Silencio

夢と現実の魔境からお届け

『ワンダー 君は太陽』評

ジョゼフ・メリックは散文詩を詠む。

 

私の姿がどこかおかしいのは事実だ。

しかし、私を咎めることは神を咎めることだ。

もしも、私が自分を創りなおすことが出来たならば、私はあなたを落胆させはしないだろう。

 

もし私が巨大で塔に触れることが出来たとしても、あるいは手のひらで海を掴むことが出来たとしても、私は精神によって測られるべきである。

 精神こそが、人間の物差しなのだから。

 

 オギーは、決して同情されたのではない。

彼の精神が賞賛されるに値し、必要不可欠な存在となっているのだ。

つまり、"障害を持つ人を受け入れた"のではなく、むしろ彼に依存してしまっていると言えるだろう。

 

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ああ!君は太陽

 美醜で人間の価値を決めつける者たちの眼を焼いてしまえ。

 

そうしてビー・ミラーが「Brand New Eyes」で歌うように言うだろう。

 

It's like I got brand new eyes,

まるで新しい瞳に変わったみたい

 

 and I can finally see.

やっとこの眼で見ることが出来る

 

What has always been right there in front of me

いつも目の前にあったのに掴みとれなかったものが

 

And with these brand new eyes I'll take in everything

この瞳があれば世界がなんでも受け入れられる気がする

 

And I will finally see me

そしたら本当の私が見れるはず

 

I can finally see

やっと見えるの

 

I can finally see it

やっとこの眼で見れるはず

 

あなたは奇跡(wonder)の子だ。

自由と尊厳と権利が平等にあり、

また理性と良心を授けられた同胞の精神として、

偏見や差別に立ち向かう。

 

これをペスト菌と言うのならば、もっと感染するべきだ。

平和のためのパンデミック!!

 

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結語はデヴィッド・リンチの『エレファント・マン』を引用したい。

 

決して…

決して死ぬことはない

 

川は流れ

風は吹く

 

雲は流れ

心臓は鼓動を打つ

 

すべては永遠に続く