Club Silencio

夢と現実の魔境からお届け

【ネタバレ感想】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』評

タイム・ストーンで未来を先見したドクター・ストレンジ「(サノスに勝つ方法は)1つ」だと言う。


つまり、ドクター・ストレンジがサノスにタイム・ストーンを渡してしまう行為と散り際の「これしか方法は無かった」という言葉から考えれば、"全宇宙の生命を半分に減らす"こと="アベンジャーズの必勝法"だと読めるだろう。


故に、その後に起きる"スター・ロードのヒステリー、ブラック・パンサーのシールド解除、スカーレット・ウィッチの選択、マイティ・ソーの一撃"までが、アベンジャーズ全滅の"予定された"シナリオでしかなかった。


と同時に、"ニック・フューリーがキャプテン・マーベルに連絡を取る"という行動までが、ドクター・ストレンジが先見した未来であり、それこそ"予定された"勝利のシナリオであるのだ!


f:id:atsuki485711:20180427145702p:plain


ここでサノスの行動理念を少し考えてみたい。


サノスの"全宇宙の生命を半分に減らす"という行為は、"全宇宙の資源不足を解消するための淘汰"である訳だが、それは彼が過去に故郷で同じ問題に直面した際に、同じ行動を取ろうとするがそうはならず、結果として願いも虚しく滅び去ってしまった。だからサノスにとって、"生命を半分に減らす"ことは"生命を全滅させない"ことであるのだ。


そう、これが"アベンジャーズの必勝法"と重なってしまう。


つまり、ヴィランの行動とヒーローの行動が全くもって同じであるのだ。サノスとアベンジャーズは"全宇宙の生命を半分に減らす"ことで全宇宙の生命を救おうとするのだ(因みに、アベンジャーズのほうはどうなるか分からない。キャプテン・マーベル次第か)。


ヒーローが勝って、ヴィランが負けるとか、ヴィランが勝って、ヒーローが負けるとか、そういうのではなく、ヒーローとヴィランが同じ行動理念で、同じ目標に向かって争うという、まさしく「∞/インフィニティ」の字の如く繋がってしまうヒーロー映画こそ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』であった。


だからこそ、あの渇いた空気が漂う。